今日はちょっとだけ、
大人になってから気づいた
「ヤバいものほど美味い理論」
についての話です。
年齢を重ねると、
自然と避けるものが増えていきます。
刺激の強い酒、
怪しい路地裏の店、
説明書が存在しない飲み物。
若い頃は
「面白そう!」
で突っ込んでいけたのに、
今では成分表を二度見してから
そっと棚に戻す。
そんな自分を
「大人になったなぁ」
なんて思っていたのですが。
ある日ふと、
浅草の片隅で
例のヤツと目が合ってしまったんですよ。
そう、「電気ブラン」
あの名前、
どう考えても
飲み物のネーミングじゃない。
にもかかわらず、
僕はその夜、
それを口に運んでしまったのです。
なぜかって?
大人になったからこそ、
もう一度
しびれてみたくなったんですよね。
その結果どうなったのかは、
これからゆっくりお話ししましょう。
電気ブランという名の凶器
まず最初に言っておきます。
電気ブランは
「お酒」
というカテゴリに入れてはいけません。
あれは
事件です!
グラスに注がれた瞬間、
もう様子がおかしい。
色は普通、
香りもそこまで派手じゃない。
なのに
近づくだけで
「ん?」
と脳が警戒音を鳴らす。
そして一口。
喉を通った瞬間、
舌が
ビリッ
とする。
電流。
比喩じゃなく
本当に
電流。
アルコールの刺激というより、
思考を直接殴ってくる感じ。
「おいおい」
「ちょっと待て」
と脳が会議を始める。
しかし会議は
即座に打ち切られる。
なぜなら
もう飲み込んでしまったから。
この時点で
勝敗は決している。
人類
対
電気ブラン。
結果は
言うまでもありません。
しびれるのは舌だけじゃない
電気ブランの本当の恐ろしさは、
味ではありません。
時間差で来ます。
数分後、
体の奥から
じわじわと
何かが立ち上がってくる。
それは
酔いではない。
覚醒です。
なぜか
昔の失敗、
黒歴史、
思い出さなくていい場面が
フルHDで再生され始める。
「あぁ、
あの時の俺、
何やってたんだろう」
自己反省能力が
異常にブーストされる。
これが
電気ブランの
副作用。
楽しいのか
辛いのか
よくわからない。
でも
嫌いじゃない。
むしろ
もう一口
いきたくなる。
危険なやつに限って、
なぜか
魅力的。
これは酒に限らず、
人生全般に
言えることかもしれません。
大人になってもしびれる理由
結局のところ、
僕らは
安全なものばかり
選びすぎているのかもしれません。
無難な味、
無難な選択、
無難な毎日。
それはそれで
悪くない。
でも。
たまには
理解不能なものに
手を出してみる。
名前からして
危険なものを
あえて選ぶ。
すると
忘れていた感覚が
戻ってくる。
そう、
しびれ。
電気ブランを飲んで
僕がしびれたのは、
舌だけじゃありません。
「まだ俺、ちゃんと生きてるな」
そんな感覚。
そして気づいたんです。
冒頭で言った
ヤバいものほど美味い理論。
あれ、
やっぱり
間違ってなかったなと。
ちなみにその夜、
二杯目に手が伸びたのは
言うまでもありません。
人は学ばない。
だからこそ、
人生は面白い。

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