今日はちょっとまったりとした話をしようと思う。
ほら、どんな人間でもふとした瞬間に
「・・・暇だなぁ」
って思う事、あるじゃない?
スマホをいじり倒しても、
気づけばSNSの更新も止まり、
YouTubeも「おすすめ動画」がもはや地獄の底。
挙げ句の果てに冷蔵庫を3回開け閉めして、
「なんか出てこい」と念を送ってる自分に気づく。
そう、暇という名の病は、人をおかしくさせるのだ。
先日、僕の友人Aくんがこう言っていた。
『暇すぎて、ポストに届いたチラシを全部並べて、
どのピザ屋のマルゲリータが一番美味しそうか採点してた』
・・・いや、やることないにも程があるだろ。
彼曰く、”自分の中の食文化を深めるため”らしい。
なんていうか、暇人の言い訳ってだいたい哲学っぽいよね。
そんなAくんを見て僕は思った。
人は暇になると、自分の中に眠る
「謎の職業スイッチ」が入るんだと。
掃除スイッチ、料理スイッチ、
果ては“知らんうちに悟り開いちゃう”スイッチまで。
人間って面白いもんである。
暇というのは、人生のデバッグモードである。
普段は仕事だ勉強だ家事だと
“やらなきゃいけない”タスクに追われている。
でも、暇になるとその鎖が外れて、
本来の自分のクセが出る。
つまり、暇な時間って
「あなたがどんな生き物か」を可視化する鏡みたいなもんなんです。
僕の場合、暇になると、
なぜか急に冷蔵庫の中身を全部出して並べ始める。
で、意味もなく調味料の順番を入れ替える。
ちなみにこの行為に何の生産性もない。
でも、なぜか心が落ち着くのだ。
妻にはこう言われる。
「暇なときのあなた、職業:ラベル職人だよね」
いやほんと、自分でもそう思う。
人は暇になると、内なる変態が顔を出す。
ネットでアンケートを取ったところ、
暇なときにやってる行動ランキングはこんな感じだった。
- 1位:スマホでSNSをひたすらスクロール
- 2位:寝る
- 3位:過去の失敗を思い出して悶絶
- 4位:冷蔵庫を開ける(全国共通)
- 5位:とりあえず掃除してみる
いや、3位の「悶絶」は誰もがやってると思う。
夜中にふと目が覚めて、過去の黒歴史がフラッシュバック。
「うわああああああ!!」って布団の中で転げ回るあれ。
あれも、究極の暇が生み出す“脳の暴走モード”なのだ。
人によっては、暇になると急に筋トレを始める人もいるし、
SNSでポエムを書き始める人もいる。
この「暇スイッチ」が入る瞬間を観察していると、
人間の根本的な「退屈への耐性」がどれだけ低いかがわかる。
つまり人は、“何かしていないと落ち着かない生き物”なんですよ。
なのに、落ち着こうと瞑想アプリを入れてみる。
で、開始5分で飽きて通知オフ。
暇を埋めるためのアプリにすら飽きる──
現代人、暇のプロすぎるでしょ。
究極の暇つぶしは、「暇を愛すること」だ。
暇って、悪いことじゃないんですよ。
何もしていない時間こそ、
脳がリセットされ、アイデアが生まれる“隙間”になる。
それを“退屈”と感じるか、“余白”と感じるかで、
人生の豊かさは変わるんです。
たとえば、
カフェでぼーっとしているときに
「あ、これ記事にできそうだな」と思いつく瞬間。
あれ、暇がくれたプレゼントなんです。
つまり、暇とは
人生の“裏ボーナスステージ”。
何もしてないようで、実は一番頭が動いている時間。
焦って埋めようとせず、むしろ泳いでみるぐらいが丁度いい。
暇は、未来の燃料。
Aくんのピザ採点も、僕の冷蔵庫整列も、
もしかしたら、何かを生み出す最初の一歩だったのかもしれない。
何もしていないようで、何かが動いてる。
暇の裏には、ちゃんと意味がある。
だから、もし今あなたが
「うわ、暇すぎて何もすることねぇ…」
と感じているなら、安心してほしい。
それはつまり、人生の中で“リロード中”ということ。
次の大きな展開のために、頭と心を充電してるんです。
僕も今日、記事を書き終えたら、
また冷蔵庫を開けてみようと思う。
もしかしたら、
そこにはまだ見ぬアイデアが眠っているかもしれないから。

コメント